GI馬2頭に隙あり。クイーンSで女性記者3名が選ぶ穴馬は4頭いた (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

「前走のダート戦参戦も、足りない"あと一歩"を補う狙いがあったようです。結果は5着。力を出し切れなかったのは、道悪のうえに、内で包まれたことが影響したのでしょう。芝に戻る今回、人気を落とすようなら、絶好の狙い目。今春、海外GIのドバイターフを勝った秋華賞馬ヴィブロスとの力関係(秋華賞ではコンマ1秒差)から見て、勝機は十分にあります。

 今回も、鞍上には川田将雅騎手を早くから確保。洋芝は初めてですが、担当の片山裕也助手は『試せるものは、全部試したい』と話していて、きっかけひとつで"大化け"する可能性があります。ここで秘めた素質が開花するのか、期待が膨らみますね」

 ところで、クイーンSをデータ的に見るとどうなのか。

「過去10年で1番人気は、3勝、2着4回、3着1回、着外2回。2011年以降は、6年連続で馬券圏内に入っていて信頼度は高いです。一方で、6番人気以下が必ず1頭は馬券に絡んでいて、昨年も1着=9番人気、2着=1番人気、3着=11番人気での決着。上位人気だけでは決まらないのが、このレースの特徴です」

 そう言って傾向を説明してくれたのは、勝馬・南関東版の豊岡加奈子記者。メイン担当は地方競馬の南関東となるが、毎年『中央競馬 重賞競走データBOOK』(にちぶんMOOK)の執筆もしていて、中央競馬におけるデータには精通している。

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