GI馬2頭に隙あり。クイーンSで
女性記者3名が選ぶ穴馬は4頭いた

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 クロコスミアは、昨年のGIIローズS(2着。阪神・芝1800m)でも果敢に先行。最後はオークス馬のシンハライトにハナ差かわされたものの、"あわや"というシーンを作り出した。

「実際に馬の状態を見ても、滞在競馬が合っているようで、馬体重410kg前後の小さな馬にもかかわらず、そこまでの小ささを感じません。北海道の洋芝にも実績があり、前走でも函館の1000万条件・北斗特別(6月18日/芝1800m)を完勝。時計がかなり速い特殊な馬場だったといえ、レコード勝ちと目下の充実ぶりを感じさせます。

 その前走後は、短期放牧に出て7月8日に入厩。ここまで順調に来ています。昨年のローズSのような力のいる馬場にも対応できますし、人気2頭がけん制し合うようなら、この馬がひと泡吹かせるかもしれません」

 同じく札幌で取材するスポーツ報知の石野静香記者は、昨年のGI秋華賞(京都・芝2000m)で2着に入ったパールコード(牝4歳)を推す。

「(パールコードは)重賞で勝ち負けできる力がありながら、もうあと一歩というところで勝てないでいる。陣営としても、(勝利へ)何が足りないのか、貪欲に模索しているみたいです」

 事実、パールコードは前走、地方の交流重賞であるマリーンC(5着。4月12日/船橋・ダート1600m)に出走。初のダート戦に挑むなど、あらゆる可能性を探っているようだ。

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