アイビスSDの穴馬は「初挑戦と条件馬」。この3頭が猛ダッシュする (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 近走は不振続きながら、そもそも昨年のデビュー戦を快勝すると、続くGIII函館2歳S(2016年7月24日/函館・芝1200m)をレコード勝ちした重賞ホルダー。スピード能力に長けていることは間違いない。

 デビュー2連勝後、距離が延びた重賞戦線では惨敗を重ね、ダート戦に舞台を移しても結果は出せなかった。それでも、古馬との初対戦となった2走前のGIII函館スプリントS(6月18日/函館・芝1200m)で奮闘。8着に終わったものの、GI高松宮記念(3月26日/中京・芝1200m)を勝ったセイウンコウセイ(4着)とはコンマ2秒差と、芝のスプリント戦ではそれなりに戦える力があることを示した。

 前出のフクノドリームもデビュー当初は2戦目から3連勝を飾るも、距離が延びてからの重賞戦線では惨敗を繰り返していた。それと似た過程のレヴァンテライオン。初の直線競馬で新たな才能が開花するかもしれない。同馬の一発に期待するのも悪くないだろう。

 とはいえ、先述のベルカントや、2008年、2009年と連覇を果たしたカノヤザクラをはじめ、直線競馬の「経験組」も見過ごすことはできない。ただし、直線競馬の経験が豊富で、しかも実績がある馬を狙ったところでオッズは低い。

 そこで、人気薄を狙うなら、オープン入りを果たしていない条件馬である。過去の結果を見ても、この舞台での適性を武器にして、格下の条件馬が上位に食い込んできた例が何度もある。

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