荒れまくる中京記念。3人の穴党記者が「ボーナス補填」のお手伝い (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 グランシルクは3歳時、重賞未勝利ながらGINHKマイルC(東京・芝1600m)で1番人気に推されたほどの期待馬(結果は5着)。5歳となった今年も、オープン特別で2着が、重賞で3着がそれぞれ2回ずつある。戦績だけ見れば、木村記者の言う「それなりの脚を持っていながら、勝ち切れないタイプ」に当てはまる。

 ただ、木村記者も語るように「穴馬」とは言えない。そこで、木村記者は別の推奨馬を挙げてくれた。

「前走のGI安田記念(6月4日/東京・芝1600m)も大敗(12着)し、おそらく年齢的なこともあって人気を落とすであろう、サンライズメジャー(牡8歳)がオススメ。今回は絶好の狙い目だと思います」

年齢的な衰えは感じられないという8歳馬のサンライズメジャー年齢的な衰えは感じられないという8歳馬のサンライズメジャー 4歳の年末にオープン入りしたサンライズメジャーは、どちらかと言えば、晩成型。これまで重賞勝ちはないものの、オープン特別では3勝を挙げている。前走はGIということもあって、勝ち馬から1秒2も離されたが、GIを除けば重賞でも好走経験があり、確かに侮れない存在だ。

「8歳という年齢を不安視する声もあるかと思いますが、年齢的な衰えはそこまで感じさせません。もちろん、全盛期のキレはなくなってきましたが、この馬はもともとマイルでの勝ちタイムが1分33秒台以上。速い時計のレースは向いていません。その点、過去5回の中京記念はすべて1分33秒台以上の時計がかかっています。高速決着ではなく、力の要る馬場はむしろ望むところでしょう」(木村記者)

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