難解な函館記念。きっと
「ああ買ってよかった」と思う穴馬が3頭いる

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 それでも、前走の巴賞では終始先行して勝ち馬からコンマ3秒差の4着。久々に好内容の走りを見せて、復調気配を漂わせている。人気は巴賞上位組に譲っても、昨年の実績を考えれば、ここで台頭して波乱の立役者となってもおかしくない。

 スーパームーンは、そもそも巴賞が5カ月ぶりのレース。それでいて、勝ち馬とはコンマ3秒差と奮闘した。この馬も、過去には重賞で2、3着に入った実績があり、力は秘めている。休み明けを叩いた今回は、さらなる上昇が見込め、まさに狙い目となる。

 また、臨戦過程においては、もうひとつの傾向がある。巴賞ほどではないものの、GIII新潟大賞典(新潟・芝2000m)からの参戦組も、少なからず結果を残している。

 このローテーションで3着以内に好走した馬は、過去10年で3頭。2010年の勝ち馬マイネルスターリーは、新潟大賞典4着から挑んで2番人気で優勝した。

 残り2頭は、2013年のアスカクリチャンと、2015年のハギノハイブリッドだ。前者は新潟大賞典8着から臨んで、8番人気で3着と好走し、後者は新潟大賞典で10着と惨敗したあと、10番人気で2着と奮闘。いずれも、穴をあけている。

 最後の直線が長く、左回りの新潟競馬場と、小回りで、右回りの函館競馬場では条件がまったく異なる。そのため、新潟で大敗した馬が、函館に来て激変することもあるのだろう。

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