難解な函館記念。きっと
「ああ買ってよかった」と思う穴馬が3頭いる

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 1~3着の合計30頭のうち、「巴賞組」は13頭にものぼる。しかも、1~3着までを巴賞組が独占した年が2度(2008年、2009年)もあるのだ。距離が1ハロン(200m)延びるとはいえ、同じコースで行なわれる前哨戦ということもあり、ここから挑む馬には相当なアドバンテージがあると言えよう。

 さらに特筆すべきは、巴賞で敗れて人気を落とした馬の巻き返しが多い、ということ。先述のエリモハリアーと同様、2016年に13番人気で2着に食い込んだケイティープライド(巴賞=6着)、2013年に7番人気で2着に入ったアンコイルド(巴賞=8着)も、巴賞では馬群に沈みながら函館記念で大きく挽回している。

 とすれば、今年も狙うべきは「巴賞からの巻き返し」というキーワードに当てはまる、巴賞で馬券圏内を外した馬たちだ。

 4着ダンツプリウス(牡4歳)と、5着スーパームーン(牡8歳)である。

函館記念での巻き返しが期待されるダンツプリウス函館記念での巻き返しが期待されるダンツプリウス ダンツプリウスは、昨年のGIIニュージーランドトロフィー(中山・芝1600m)を制覇。GINHKマイルC(東京・芝1600m)でも4着と健闘しているが、古馬と対戦するようになってからは結果を出せずじまい。自身が古馬となった今年も、ふた桁着順を2度経験するなど、ややスランプに陥っている。

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