七夕賞こそ「荒れる夏競馬」。3頭の穴馬が夢のボーナスを運んでくる (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 2011年のイタリアンレッドと2012年アスカクリチャンについては、2頭に共通点がある。それは、どちらも"夏が得意な馬"ということだ。

 イタリアンレッドは、七夕賞を制する前年、4歳の7月〜9月にかけて条件戦を3連勝していた。アスカクリチャンについても、同じく七夕賞を勝つ前年、4歳の7月〜8月に条件戦で連勝を決めている。

 2頭とも、どちらかと言えば詰めの甘い競馬が多いタイプだが、夏場になるとその弱点が埋没。内に秘めていた強さを遺憾なく発揮するのだ。

 であれば、今年も夏が得意な馬を狙ってみたい。該当しそうなのは、ウインインスパイア(牡6歳)である。

 ここ2走は、オープン特別の福島民報杯(4月16日/福島・芝2000m)、GIII新潟大賞典(5月7日/新潟・芝2000m)と、ともに12着と惨敗。ここで通用するイメージは湧きにくく、人気は上がらないだろう。

 ただ、この馬の7月〜9月における成績を調べると、7戦して2勝、2着2回、3着2回(着外1回)という安定感。「夏馬」と呼ぶに相応しい存在だ。

 おまけに、福島では過去に2勝し、得意としている。夏の暑さとコース適性が相まって、再び"夏馬"が大仕事をやってのける可能性は大いにある。

 波乱が続出で、穴頭ファンにはたまらない七夕賞。馬券という"短冊"に高配当の願いを込めて、名物レースを楽しんでみてはどうだろうか。

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