七夕賞こそ「荒れる夏競馬」。3頭の穴馬が夢のボーナスを運んでくる (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 続いて、2010年のドモナラズについて検証してみたい。こちらは、同年2月に1600万下を勝ってオープン入りしたものの、その後は重賞やオープン特別でふた桁着順が4度続いた。

 それが、前走の福島テレビオープン(福島・芝1800m)では、4着と好走。内容が一気によくなって、続く七夕賞を制したのだ。

 そこから導けるのは、オープンクラスでしばらく苦戦しながら、ここに来てレースぶりがよくなっている馬。そんな存在を探してみると、1頭の馬が浮かび上がる。

 バーディーイーグル(牡7歳)だ。

ここに来て調子を上げてきているバーディーイーグルここに来て調子を上げてきているバーディーイーグル 現7歳のベテランは、昨年5月に1600万下を勝ち上がったが、そこからオープンクラスではまったく勝負になっていなかった。オープン入りして最初のレース、昨年の七夕賞で7着に敗れて以降は、3戦連続でふた桁着順の惨敗を喫してきた。

 ところがここ2戦、2走前のメイS(5月20日/東京・芝1800m)と、前走のGIIIエプソムC(6月11日/東京・芝1800m)では、連続して5着と掲示板に乗る健闘を見せた。まさに上昇カーブを描いている。

 ドモナラズのパターンを考えれば、この上昇カーブに乗って一発あっても不思議ではない。穴馬候補として無視できない存在だ。

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