有力差し馬が揃うダート戦・プロキオンSこそ「先行馬」で一攫千金だ (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by Nikkan sports

 2走前の鎌倉Sを逃げ切り勝ち。今回も逃げの一手か? 2走前の鎌倉Sを逃げ切り勝ち。今回も逃げの一手か?
 アキトクレッセント(牡5歳/栗東・清水久詞厩舎/父ウォーエンブレム)も先行力には定評があり、2走前の鎌倉S(4月23日/東京・ダート1400m)を逃げ切り勝ち。前走の欅S(5月27日/東京・ダート1400m)は3~4番手追走からエイシンバッケンに差されて2着に敗れたが、厳しい展開のなか頑張っていた。ここまで挙げた馬の中では唯一、今回と同じ中京ダート1400m(3歳時のOP昇竜S)で勝利があり、同レースではカフジテイクを3着に破っている。妹のアンジュデジールは6日のJpn3スパーキングレディーCで重賞初制覇を果たし、同じ父の産駒で同い年の叔父にあたるオールブラッシュはJpnI川崎記念勝ち馬。牝系の勢いも十分で、この馬も続きたい。

 地方競馬・園田から参戦のトウケイタイガー(牡6歳/兵庫・住吉朝男厩舎/父タイムパラドックス)はJpnIIIかきつばた記念(5月3日/名古屋・ダート1400m)を4馬身差で圧勝している。ただ、同レースはハンデ戦で52kgの軽量に恵まれ、楽なペースで逃げることができたのが勝因。今回は一気の相手強化で展開も厳しくなり、前回のような競馬は難しそうで苦戦が予想される。

 以上、6頭をピックアップした今年のプロキオンS。先に仕掛けて粘り込みを図るベストマッチョ&アキトクレッセントに、後方から襲いかかるカフジテイク、キングズガード、イーデンホールという図式はレース展開としても非常に面白いものになるはずで、先行馬と差し馬、どちらの馬券を買ってもハラハラドキドキの興奮を味わえることだろう。

 中穴狙いで楽しみたい筆者としては、ベストマッチョとアキトクレッセントが3着までに残る馬券を狙ってみたい。

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