ラジオNIKKEI賞、穴党記者3人がささやいた「とっておきの1頭」 (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 クラシックを意識した臨戦過程を踏んできたニシノアップルパイ。もともと陣営の期待は高かったそうで、その能力を存分に発揮できれば、あっさり勝ってもおかしくない。

「波乱の使者は、やはり小回り適性の高そうな馬を抜擢するべきでしょう」という豊島記者は、ウインガナドル(牡3歳/父ステイゴールド)と、ライジングリーズン(牝3歳/父ブラックタイド)の2頭を「穴馬」候補に挙げた。

「ウインガナドルは先行力が売り。勝った2戦は、新潟、東京とともに広いコースですが、中山の内回りコースでも安定した走りを見せており、福島なら大仕事を託せそう。そして、なんといっても血統がオルフェーヴルやゴールドシップと同じ、父ステイゴールド×母父メジロマックイーンの"黄金配合"という点に魅力を感じます。

 ライジングリーズンは、コーナーでの走りが上手。このレースではしばらく牝馬は勝っていませんが、夏に強い牝馬ということも含め、一発あるかもしれません」

 太田記者は、関西担当でありながら、「穴馬」には関東馬を推奨してきた。

「関西馬で言えば、クリアザトラック(牡3歳/父ディープインパクト)がサトノクロニクルにもヒケを取らない素質馬ですが、こちらも人気になりそう。穴馬としては推せません。そこで狙い目なのは、関東馬のマイネルスフェーン(牡3歳/父ステイゴールド)。ホープフルS(2016年12月25日/中山・芝2000m)では、のちのダービー馬レイデオロに1馬身4分の1差の2着と健闘。続く京成杯(1月15日/中山・芝2000m)でも3着と、トリッキーな中山コースの重賞で好走しています。

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