ラジオNIKKEI賞、穴党記者3人がささやいた「とっておきの1頭」 (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

「開幕週とはいえ、この季節ですから、雨による馬場の悪化も気になるところです。池江調教師も『良馬場のほうがいい』と見立てています。未勝利戦を勝ったのはやや重でしたが、半兄のサトノラーゼン(父ディープインパクト)も道悪は苦手としていますし、雨が降ればマイナス材料になりそうです」

 サトノクロニクルは雄大なフットワークが持ち味となるが、確かに雨となれば、その武器も無力化してしまうだろう。加えて、反応の遅さは、小回りコース+トップハンデという状況にあって、足かせとなりそうだ。

 ならば、ここは最初から波乱が起こることを期待して、馬券的にも妙味がある「穴馬」狙いに徹するべきか。

 木村記者はサトノクロニクルを出し抜く「伏兵馬」として、ニシノアップルパイ(牡3歳/父リーチザクラウン)を推す。

もともと陣営の期待が大きいニシノアップルパイもともと陣営の期待が大きいニシノアップルパイ「距離短縮、ハンデ54kg、先行力という点で、ニシノアップルパイはかなり面白いと思います。1800mの新馬戦を勝ったことで、そのあとは1800m~2000mのレースを中心に使われてきましたが、2勝目を挙げたのは中山のマイル戦でした。それには騎手からの進言があったそうで、そうなるとベストは1600m~1800m。前走、芝2000mのプリンシパルS(5月6日/東京)では5着に敗れましたが、200mでも距離が短くなる今回は巻き返しがあっても不思議ではありません」

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る