実は稼げる宝塚記念。今年の「金星候補2頭」がキタサンをやっつける (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 無論、勝者はキタサンブラック。そこでも強豪各馬を振り切って、超絶な強さを見せた。だが、同馬はその後、長丁場の天皇賞・春を挟んでいる。そこでの消耗がない直行組なら、逆転の可能性があるのではないだろうか。

 では、その大阪杯から直行組の中で、穴馬となりそうな存在はいるのか。面白いのは、ミッキーロケット(牡4歳)だ。

宝塚記念で金星ゲットを狙うミッキーロケット宝塚記念で金星ゲットを狙うミッキーロケット 大阪杯では7着に敗れたが、それは序盤で行き脚がつかず、後方の位置取りになって本来のレースができなかったからとも言える。今年はGII日経新春杯(1月17日/京都・芝2400m)を制していて、調子は悪くない。スムーズにスタートが切れれば、十分に変わり身はある。

 昨年のGII神戸新聞杯(2016年9月25日/阪神・芝2400m)では、サトノダイヤモンドとクビ差の接戦を演じたポテンシャルの持ち主だ。展開さえ向けば、大物食いがあってもおかしくない。

 今年で58回目となる宝塚記念。キタサンブラックが再び圧巻のレースを見せて、このあとに控える海外遠征へと弾みをつけるのか。それとも、過去の流れのまま今年も波乱が起きるのか。前半戦の"グランプリレース"に注目である。

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