実は稼げる宝塚記念。今年の「金星候補2頭」がキタサンをやっつける (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 前走のGIヴィクトリアマイル(5月14日/東京・芝1600m)では、断然の1番人気に支持されながら、7着と惨敗した。しかし、直線の進路取りでスムーズさを欠いていたのは事実だ。むしろ、この結果により、人気が落ちるようならおいしい。

 そもそも同馬にとって、マイルの距離はベストとは言えない。適性条件に変わる今回、一変があってもおかしくない。強気に1着候補として、狙ってみてもいいのではないだろうか。

 ここ最近の宝塚記念では、臨戦過程においてもひとつの傾向が出ている。それは"GIII鳴尾記念(阪神・芝2000m)組の好走"だ。

 鳴尾記念は何度か施行時期が変わっているが、2012年から宝塚記念のステップレースとして6月に施行されるようになった。すると、鳴尾記念から挑んだ馬が、これまでの5年で4度も3着以内に絡んでいるのだ。
 
 その中には、9番人気で2着となった2014年のカレンミロティック(鳴尾記念4着)や、6番人気で優勝した2015年のラブリーデイ(鳴尾記念1着)がいる。

 ただ、今年は鳴尾記念から挑むのがスピリッツミノル(牡5歳)のみ。その舞台で5着とまずまずの成績を収めたが、同馬は重賞での好走経験がまったくないゆえ、やや心許ない。

 ならば、今年は時期こそ違うが、鳴尾記念と同条件で行なわれた大阪杯組に目を向けたい。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る