実は稼げる宝塚記念。今年の「金星候補2頭」がキタサンをやっつける (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 さらに、記憶に新しいのは昨年のレース。8番人気のマリアライトが、二冠馬ドゥラメンテや、天皇賞・春を制したばかりのキタサンブラックを撃破したのだ。単勝配当は2510円。単勝1.9倍という断然人気のドゥラメンテが、まさしく足をすくわれた瞬間だった。

 このように宝塚記念は、波乱含みのGIなのである。こうした歴史こそ、キタサンブラックにとっては最大の"死角"かもしれない。

 そこで、過去の歴史を参考にして、断然の本命馬にひと泡吹かせる"穴馬"を見つけ出していきたい。

 近年の宝塚記念において、明らかに強い傾向となっているのが"牝馬の強さ"だ。先述したマリアライト、デニムアンドルビー、ショウナンパンドラをはじめ、2014年にも8番人気のヴィルシーナが3着入線を果たしている。

 そして、着目すべきはこれら牝馬が皆、"人気薄"だったということ。最近の宝塚記念が荒れ模様となっているのは、まさに牝馬の激走が一因となっているのだ。

 とすれば、今年も牝馬を狙いたい。浮上するのは、紅一点となるミッキークイーン(牝5歳)だ。

 GI2勝(オークス、秋華賞)と実績は申し分ない。昨年は勝ち星に恵まれなかったものの、今年は始動戦となったGII阪神牝馬S(4月8日/阪神・芝1600m)を快勝している。

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