宝塚記念のキタサンブラックに死角はないか? 本当にないのかっ? (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by Yamane Eichi/AFLO


【コース適性】
 阪神コースでは3戦して1勝、2着1回、3着1回という成績。今年の大阪杯を勝ち、昨年のGII大阪杯がクビ差2着、昨年の宝塚記念がクビ+ハナ差3着という成績だ。4戦して無敗の京都に比べると信頼度は落ちるが、大崩れせず走っており問題はない。

☆結論
 大崩れしておらず問題ない。

【ローテーション】
 今年に入ってGIを2走して、特に前走は日本レコードの激走。いくらタフな馬とはいえ、その反動は気になるところだ。前走の天皇賞・春から約2ヵ月近く間隔が空く中7週となるが、中7~9週の間隔でGIに臨んだ場合は3戦1勝。シーズン2戦目だった昨年のジャパンCは勝っているが、3戦目だった3歳時の有馬記念も昨年の宝塚記念も3着に敗れている。やや不安と言える。

☆結論
 レコードタイムの後の反動は気になるし、シーズン3戦目、そして中7週というのはやや不安。

【馬齢・キャリア】
 5歳馬は14年ゴールドシップ、15年ラブリーデイ、16年マリアライトで3連勝。09年のドリームジャーニーを含め、過去10年で4頭が勝利と好成績を残している。キャリアの16戦(~20戦)というのも、延べ34頭が出走し4勝、2着5回(勝率11.8%、連対率26.5%)と最も好走例の多いレース数だった。馬齢・キャリアは文句なしと言えるだろう。

☆結論
 好走例の多い馬齢とキャリアで文句なし。

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