調教師が「夢」を激白。ユニコーンSは新女傑リエノテソーロで鉄板! (2ページ目)

  • 土屋真光●取材・文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 また、過去に牝馬で好走した馬はいずれも、それまでに重賞ないしはオープン特別で結果を出している。その点、リエノテソーロもそれらと同等か、それ以上の実績を持つ。同馬にもチャンスは十分にあると言えるだろう。

 懸念があるとすれば、全日本2歳優駿のレベルか。2着となったシゲルコングがその後4戦して惨敗続きで、5着が最高という結果が気になるところ。だが、そもそもシゲルコングと接戦を演じたのではなく、コンマ6秒差の余裕しゃくしゃくで勝ったことを考えれば、そこまで不安視することもないだろう。

 かつて、全日本2歳優駿の勝ち馬でユニコーンSに出走した馬は5頭いる。そのうち、1番人気で全日本2歳優駿を制したアグネスデジタルとユートピアは、いずれもユニコーンSを快勝した。それもまた、リエノテソーロにとってはプラス材料となる。

 臨戦過程はどうか。芝でデビューして2連勝を飾ると、3戦目、4戦目はダート重賞を連勝した。年が明けて3歳になると、再び芝のレースに矛先を変えて、桜花賞トライアルのアネモネS(3月11日/中山・芝1600m)に出走(4着)。そしてその後、桜花賞には目もくれず、前走のNHKマイルCに挑戦した。

 そこから今度はまた、ダート重賞へ。いささか一貫性に欠けるローテーションには疑問が生じる。

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