2017.06.12

すでに高い完成度を示すシエラネバダ。
それでも「まだまだよくなる」

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara

 母のミスパスカリは、2001年のGINHKマイルC(東京・芝1600m)と、GIジャパンカップダート(東京・ダート2100m)を制したクロフネの妹。デビュー直後はなかなか芽が出なかったが、少しずつ白星を積み重ねて、4歳時にはGIIIマーメイドS(阪神・芝2000m)で3着に入るなど、素質の一端を見せた。

 そんな彼女が”良血”たるゆえんを本当の意味で証明したのは、引退して繁殖牝馬になってからだ。

 2013年に生んだマウントロブソン(牡4歳/父ディープインパクト)は、未勝利から3連勝でGIIスプリングS(中山・芝1800m)を制覇。3歳の牡馬三冠レースにすべて出走した。

 GI皐月賞(中山・芝2000m)では6着に敗れたが、ハイペースの中を先行し、なかなかの粘りを見せた。残り2戦、GI日本ダービー(東京・芝2400m)では出遅れて7着、GI菊花賞(京都・芝3000m)では大外18番枠に入って7着と、やや運がなかった。それでも、大敗することはなく、古馬になってからの飛躍が見込まれている。

 その他、2014年に生まれたポポカテペトル(牡3歳/父ディープインパクト)も、新馬戦を快勝し、500万条件のゆきやなぎ賞(阪神・芝2400m)を完勝。今春のクラシック出走は叶わなかったものの、ダービートライアルのGII青葉賞(東京・芝2400m)では4着と健闘した。秋には、菊花賞出走が期待される。

 シエラネバダはこれらの全弟。それだけに、関係者はもちろん、ファンの期待も大きい。