安田記念は「東京マイル番長と不人気6歳」の穴馬4頭でもらった! (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 さて、コース適性以外からも安田記念で穴をあけそうな馬の傾向を探ってみたい。過去10年の結果を見てわかったのは、6歳馬の強さだ。4勝を挙げ、2、3着に入って奮闘している馬も多い。

 その中で穴をあけた馬に注目してみると、実績がありながらも近走の成績不振により、人気を落としていたケースが多い。昨年の勝ち馬ロゴタイプはその典型。皐月賞馬でありながら、長らく勝利から遠ざかっていたことで8番人気の低評価だった。

 先述した2015年3着のクラレントや、2014年2着のグランプリボスも同様だ。皆、実績馬であったにもかかわらず、直前では不本意な結果が続いていた。しかも、勢いのある4歳、5歳馬が台頭する中で、6歳という年齢が懸念されて人気を落としていた。

 その視点から浮上するのは、サトノアラジン(牡6歳)だ。

 同馬は昨年、GIIを2勝。GIマイルCS(2016年11月20日/京都・芝1600m)では1番人気に支持された実力馬だ(結果は5着)。春の安田記念でも3番人気で4着と健闘している。

 しかしながら、マイルCS以降は結果を残せておらず、今回は人気落ち必至。6歳馬で、実績がありながら不人気という過去に好走した伏兵馬の例にならうなら、この馬の一発にかけてみるのも悪くないだろう。

 王者の座を狙って、各馬がしのぎを削る安田記念。モーリスの次を担うような"絶対王者"が現れるのか。あるいは、混戦の中で思わぬ馬が激走して大波乱を起こすのか。東京競馬場GI5週連続開催の締めくくりとなるレースを大いに楽しみたい。

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