安田記念は「東京マイル番長と不人気6歳」の穴馬4頭でもらった! (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 王者不在で、まさしく混戦模様の安田記念。見方を変えれば、荒れそうな"匂い"がプンプンする。であれば、過去の歴史を参考にして、混戦の中で台頭する「穴馬」を探してみたい。

 最近の安田記念を振り返ってみると、この舞台での適性、つまり"東京マイルの適性"の高さが重要であることがわかる。

 例えば、2015年。2着に入ったヴァンセンヌは、この年の2月にGIII東京新聞杯(東京・芝1600m)を制していた。同馬にとってキャリア初のGIだったが、そこできちんと力を出せたのは、この舞台への適性があったからだろう。

 さらに、このとき12番人気ながら3着に入ったクラレントも、誰もが認める「東京マイル巧者」だった。東京新聞杯、GIII富士S(東京・芝1600m)を勝っており、この条件での実績は十分すぎるほどあった。

 このレースで、たびたび穴をあけたグランプリボスもそうだ。2012年に13番人気で2着、2014年には16番人気で2着と波乱を起こした同馬だが、そもそもGINHKマイルC(東京・芝1600m)の覇者である。好不調の波が激しいタイプだったゆえ、直前の成績によって大きく人気を落とすことが多かったが、得意の東京マイル戦ではその下馬評を何度も覆(くつがえ)してきた。

 こうしたことから、狙い目となるのは、東京マイルの適性が高い馬だ。

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