藤沢師の悲願達成へ。ダービーに的を絞ったレイデオロは好材料だらけ (6ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 藤沢師も、『(皐月賞は)みんなが終わってから伸びたので、その評価は別もの」としながらも、『"無敗"という肩書きがなくなって、むしろ(気持ちが)楽になった』と話しています。『この馬は、種牡馬にさせたい』と言っていますし、ソウルスターリングの勢いに乗って(藤沢厩舎の)2週連続GI制覇は十分にあり得ますよ」

 父がキングカメハメハで、祖母レディブロンド(父シーキングザゴールド)はディープインパクトの半姉という血統背景。レイデオロが種牡馬となれば、ディープインパクト産駒の牝馬ともサンデーサイレンスのクロスを持たず、名繁殖牝馬ウインドインハーヘアのクロスが配合できる。そんな夢のある子を世に送り出すためにも、日本ダービーは是が非でも欲しいタイトルだ。

 もちろん、それは藤沢調教師にとっても同様だ。過去にゼンノロブロイ、シンボリクリスエスと2着は2回あるものの、いまだダービーの勲章は手にしていない。

 はたして今年、ついにその悲願を達成できるのか。同時に、同年のオークス&ダービー制覇という大記録もかかっている、週末の"競馬の祭典"に注目である。

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