激論のすえ決定! ダービーを暗示する
「3歳牡馬ランキング」最終版

  • text by Sportiva
  • photo by Murata Toshiyuki


 2位は、皐月賞馬のアルアイン。同馬も一気に票を伸ばして、ランク外から急上昇を果たした。皐月賞の勝利はフロックではなく、実力の表れと評価された。

市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「皐月賞馬のアルアインについては、レース前のランキングでも『非常に面白い馬だと思えます。少なくとも大崩れはしない』と評価し、自身のランキングには加えていました。ふたを開けてみると、9番人気の低評価とは驚きでした。6着に敗れたシンザン記念(1月8日/京都・芝1600m)も、不利さえなければ勝っていたかもしれません。だとすれば、もっと人気していただろうし、今頃は『無敗の皐月賞馬』として各メディアで特集が組まれていたでしょう。あの不利はかえすがえす残念なことだし、皐月賞で同馬を狙った方々にとっては、本当に美味しいオッズだったと思います。ダービーで勝ち切るまではどうかとも思いますが、非常に堅実であり、今回も少なくとも大崩れはしないはず。連軸、あるいは3連複の軸としてはかなり信頼できると考えています」

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「皐月賞での反省は、この馬を無印にしたことに尽きます。今思えばレース週の火曜日の朝、池江師が口にした『今(のアルアイン)なら、2000m、2400mは大丈夫。3000mでも大丈夫では』というひと言がすべて。それ以前に、ここまで距離について踏み込んだ発言はありませんでしたから。マイル中心に走ってきたアルアインが、それだけ急激な成長を遂げていたのだと思います。あのときの言葉を思えば、今度も『高速決着で生きたディープ産駒』という見方はやめた方がよさそう。『強い皐月賞馬』として挑むダービー、と見るべきでしょう」

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