オークスでも波乱の予感。ステップの歴史が3頭の穴馬を教えてくれた (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 オークスで結果を出している馬の臨戦過程で多いのは、ここまでに記したように、桜花賞か、フローラSである。そしてもうひとつ、桜花賞と同日に行なわれるオープン特別、忘れな草賞(阪神・芝2000m)も忘れてはならない。

 2015年のオークス馬ミッキークイーン、2011年に7番人気でオークスを制したエリンコートも忘れな草賞からの連勝だった。さらに時間を戻せば、1998年のエリモエクセルも同様の例として挙げられる。

 となると、当然今年の勝ち馬ハローユニコーンも無視できない存在だろう。人気薄となれば、余計に食指が動く。

 同馬は、3月の500万下をこれまでと違った後方待機策で制すると、続く忘れな草賞(4月9日)でも後方から追い込む作戦を選択。稍重の馬場の中、最後まで伸び脚が衰えることなく、前を行く馬たちを次々とかわして快勝した。

 戦法も固まった今、その末脚が予想以上の武器になる可能性もある。東京の長い直線でそれが生かされるかどうか、同馬の一発に期待してみるのも悪くはないだろう。

 波乱となった桜花賞に続いて、オークスでも番狂わせが起こるのか。未知なる世界に挑む乙女たちの、熾烈な戦いの幕がまもなく切って落とされる。

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