オークスでも波乱の予感。ステップの歴史が3頭の穴馬を教えてくれた (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 近年のオークスを見てみると、桜花賞組以外ではトライアルのGIIフローラS(東京・芝2000m)出走組が好走しているパターンが多い。昨年は、フローラSを勝ったチェッキーノが2着、同5着のビッシュが3着と奮闘した。2013年も、フローラS2着のエバーブロッサムが2着、同1着のデニムアンドルビーが3着に入線している。

 その他、2012年にはフローラSで2着だったアイスフォーリスが3着と健闘。また、2011年もフローラS3着だったピュアブリーゼが2着と好走し、波乱を演出している。オークスでは、前者が9番人気、後者が8番人気だった。

 これほどの活躍を鑑(かんが)みれば、フローラS組を軽くは扱えない。今年も同レースを経由して本番を迎える馬には注意が必要だろう。

 なかでも、注目すべきはその勝ち馬であるモズカッチャンだ。

 前走フローラSでは、上がり33秒9の脚を駆使して優勝。インの狭いところから直線でジワジワと伸びて、最後にライバルたちをきっちりとらえた。本番と同じ東京の舞台で、これだけしっかりした末脚を使えたのは好材料だ。

 2月の未勝利、3月の500万下、そしてこのフローラSと、ここまで3連勝という勢いも見逃せない。本番でも同じ切れ味と勝負強さが発揮されれば、あっと言わせるシーンを作ってもおかしくない。

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