2千万馬券も飛び出すヴィクトリアマイル。波乱の使者はこの3頭だ (5ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 つまり、ヴィクトリアマイルはスピード自慢の"スプリンター"でも通用する舞台と言えるのではないか。

 かつて、東京のマイル戦と言えば「スタミナが必要」と言われていたが、もはやそうとも言い切れないのかもしれない。第一、ここ最近の同レースの勝ちタイムは1分31秒台が連発するなど、非常に速い。それは、この時期特有の軽いスピード馬場が影響していて、結果、スタミナがなくてもスピードに秀でていれば押し切れてしまうのだろう。

大穴を狙うなら、ソルヴェイグがオススメ大穴を狙うなら、ソルヴェイグがオススメ となれば、今年も自然とスプリンターの好走に期待したくなる。オススメしたいのは、ソルヴェイグ(牝4歳)だ。

 昨年のGIスプリンターズS(2016年10月2日/中山・芝1200m)で、3歳牝馬ながら3着入線を果たしたスピード巧者。しばらく勝ち星からは遠ざかっているが、スプリントの一線級相手に奮闘を繰り返している。

 距離不安もあって人気は急落しているが、乾いた馬場で、スタミナを要さないスピード勝負となれば、この馬にも出番はある。一発あっても不思議ではない。

 ひと筋縄ではいかないレースゆえ、またもスタンドのファンが驚愕する結末を迎えることになるのか。およそ1分半で決着する熾烈な女王争いから目が離せない。

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