2千万馬券も飛び出すヴィクトリアマイル。波乱の使者はこの3頭だ (3ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 例えば、先述のストレイトガールも、連覇を果たす前はGI香港スプリント(香港・芝1200m)で9着、そして阪神牝馬Sでも9着と惨敗。連覇への期待はかなり薄れていたが、ここでよみがえった。

 今回、同じような臨戦過程で臨むクイーンズリング。ストレイトガールの再現があってもおかしくない。 

 続いて、過去のレースで目につくのは、前走で重賞勝ちを収めながら、人気の上がらなかった馬の好走例だ。

 2009年に2着と健闘したブラボーデイジーは、前走のGIII福島牝馬S(福島・芝1800m)を勝っていながら11番人気だった。2015年に2着に入ったケイアイエレガントも、前走でGIII京都牝馬S(京都・芝1600m)を快勝していたが、12番人気と軽視されていた。

 おかげで、2009年は断然人気のウオッカが勝利したものの、2着ブラボーデイジーとの馬連は5310円の高配当となった。2015年はさらにすごくて、1着ストレイトガール(5番人気)と2着ケイアイエレガントとの馬連は配当3万6880円という超万馬券となった。

 レースの格やメンバーのレベルにかかわらず、前走で重賞を勝っている馬には十分チャンスがあると言える。

 ここで浮かび上がるのは、ウキヨノカゼ(牝7歳)だ。

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