NHKマイルCは有力牝馬4頭に好材料。今度こそ、牡馬を蹴散らすか (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by Yamane Eiichi/Aflo


 父は皐月賞、GI安田記念、GI朝日杯フューチュリティSを勝ったロゴタイプと同じローエングリンで、祖母は前述した99年3着馬レッドチリペッパー。母の父アグネスタキオンは、06年ロジック、08年ディープスカイと、このレースの勝ち馬を2頭も出している。まさにNHKマイルC向きの血統構成で実力も兼ね備えており、有力な存在だ。追い込みが決まるハイペースの展開が望ましい。

 アエロリット(牝3歳・菊沢隆徳厩舎)は桜花賞5着馬。4角14番手という後方追走から末脚を伸ばし、カラクレナイとはクビ差だった。この馬は東京・芝1400mの新馬戦(2016年6月19日)を勝利し、サフラン賞(2016年10月2日/中山・芝1600m)、GIIIフェアリーS(1月8日/中山・芝1600m)、GIIIクイーンC(2月11日/東京・芝1600m)と3戦連続2着。中でもクイーンCは4角3番手から、勝ったアドマイヤミヤビのクビ差2着に健闘する好内容だった。
同じコースで結果を残しているのは心強い。

 父クロフネは2001年の勝ち馬で、父としても2015年の勝ち馬クラリティスカイを出している。いとこには2014年の勝ち馬ミッキーアイル(父ディープインパクト)がおり、こちらも血統的に、このレースがピッタリだ。

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