NHKマイルCは有力牝馬4頭に好材料。今度こそ、牡馬を蹴散らすか (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  photo by Yamane Eiichi/Aflo


 まずは、過去に好走した牝馬をチェックしてみよう。勝ったのは97年シーキングザパール(1番人気)、05年ラインクラフト(2番人気)、07年ピンクカメオ(17番人気)、16年メジャーエンブレム(1番人気)の4頭。ピンクカメオ以外はいずれも人気を集めていた馬で、その3頭は重賞(うち2頭がGI)を勝っていた。

 2着馬は05年デアリングハート(10番人気)、15年アルビアーノ(4番人気)の2頭。デアリングハートは人気薄だが前走の桜花賞は3着で、アルビアーノは無傷の3連勝でGIIIフラワーCを勝利していた。

 さらに3着馬は98年スギノキューティー(5番人気)、99年レッドチリペッパー(3番人気)、01年サマーキャンドル(12番人気)、09年グランプリエンゼル(13番人気)と4頭いるが、人気や格にかかわらず前走は3着以内だった。つまり、このレースで馬券に絡む牝馬は前走成績が特に重要のようだ。

 ただ、今年は牝馬の出走が4頭(登録は7頭)で、重賞勝ち馬はカラクレナイ、ミスエルテ、リエノテソーロの3頭。前走3着以内は出走馬の中にはいない。過去の牝馬の好走データがうまく当てはまらないが、それにとらわれすぎず柔軟に対応していこう。

 最も人気を集めそうなのはカラクレナイ(牝3歳・松下武士厩舎)だろう。3月に約3カ月ぶりのGIIフィリーズレビュー(3月12日/阪神・芝1400m)を勝利し、前走の桜花賞(4月9日)では0秒2差の4着。後方から鋭く脚を伸ばす好内容だった。

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