ダービーでも侮れない。スタッフが
驚愕するペルシアンナイトの切れ味

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

 とはいえ、さらに400m延長となる日本ダービーは少し状況が異なってくる。2400mをこなせるかという点について、先述のトラックマンはこう続ける。

「とにかく、あれだけキレて反応もいいので、淡々とレースが流れていっての持久力勝負になると、少し厳しいかもしれません。それでも、この馬はデビューからすべて違う競馬場のレースに出て、まったく崩れていないんですよね。その対応力や柔軟性は大きな魅力。それを武器に、どんなレースになっても対応してしまう可能性は十分にあります」

 これまでは、すべて初めての競馬場で奮闘してきたが、日本ダービーが行なわれる東京競馬場は2度目となる。それは、プラスにこそなれ、決してマイナスにはならないだろう。

 関わったすべての人々が絶賛する"切れ味"を持つペルシアンナイト。2400m戦とはいえ、最後に少しでも力が残っていれば、東京の長い直線でその持ち味が炸裂するに違いない。

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