牝馬に負けるか! 皐月賞は王道ローテのスワーヴとカデナを信じる (4ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu  photo by Kyodo News


「2歳の頃は『タイヤがすごく、ボディが軽い』というイメージだったのが、上下のバランスがよくなり、皮膚が筋肉にしっかり張りついたようなメリハリのある体に成長しました」

 中竹調教師はカデナの成長を淡々と語るが、その語り口には自信が伺えた。また中間も福永騎手が厩舎スタッフと綿密にコミュニケーションをとりながら調整。1週前の追い切りでは調教駆けするオープン馬と併せ、さらに12日の朝も坂路で仕上げた。

「最終追い切りも福永騎手には『反応が悪かったら追って』と指示しましたが、特にそういった動きも見せませんでした。完成形を迎えるのは3歳の秋だとは思いますが、現時点での状態としては満足がいくところまで仕上がっています」

 牝馬が主役と見られていたのは昨年末の朝日杯も同じ。そこでも牡馬が意地を見せた。皐月賞でも王座を譲るわけにはいかない。

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