牝馬に負けるか! 皐月賞は
王道ローテのスワーヴとカデナを信じる

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu  photo by Kyodo News


「前走もスタートしてから促して位置を取りに行っても折り合いを欠くようなところもなかった。ギアチェンジも早いので、こなしてくれると思う」

 今週12日に行なわれた最終追い切りは、調教パートナーを2秒近く先に行かせ、最後まで手応え十分のままクビ差ほど先着してゴール。輸送を控えているとは思えない意欲的な動きを見せた。これもゆったりとしたローテーションのなせる部分だろう。

 一方のカデナも、昨年2着のマカヒキや、3年前の2着のトゥザワールドと同じ弥生賞の勝ち馬。どちらかといえば、この後の日本ダービー(東京・芝2400m)との関連が強いが、決して皐月賞でも相性が悪いわけではない。もとより、今回出走するメンバーのうち、唯一の重賞2勝馬と実績では他馬をリードしている。

 休み明けだった弥生賞において、中竹和也調教師は「正直、仕上げが甘かったかな」、福永祐一騎手も「目一杯でなく体に余裕があるのかな」と口を揃えるデキだったという。しかし、レースでは後方で折り合い、直線では一気の末脚で差し切り、重賞ウィナーの貫禄を見せた。「先を見据えた状態で勝つポテンシャル」に福永騎手も本番に向けて手応えを感じたという。

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