アンカツ流序列に驚いた。皐月賞、ダービーが見える「3歳牡馬番付」 (7ページ目)

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 一方、話題の良血馬サトノアーサーもいい馬だと思うけど、まだ力が全然ついてきていない。ゆえに、勝負どころでスッと反応できなくて、取りこぼしてしまう。目標はダービーということだけど、はたしてそれまでによくなるのかどうか。今は休ませて成長をうながしたほうが、将来的にはいいような気がする。

 他の重賞馬、期待の血統馬も3歳牡馬はみんな、現状ではどんぐりの背比べ。抜けた存在はいない。今回の番付にしても、レイデオロ以外は消去法で選んだようなものだから。

 万一、「1強」レイデオロが万全でなかったら、今春のクラシックはふたつとも、牝馬にやられてしまうかもしれないなぁ......。

安藤勝己(あんどう・かつみ)
1960年3月28日生まれ。愛知県出身。2003年、地方競馬・笠松競馬場から中央競馬(JRA)に移籍。鮮やかな手綱さばきでファンを魅了し、「アンカツ」の愛称で親しまれた。キングカメハメハをはじめ、ダイワメジャー、ダイワスカーレット、ブエナビスタなど、多くの名馬にも騎乗。数々のビッグタイトルを手にした。2013年1月31日、現役を引退。騎手生活通算4464勝、うちJRA通算1111勝(GI=22勝)。現在は競馬評論家として精力的に活動している。

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