アンカツ流序列に驚いた。皐月賞、ダービーが見える「3歳牡馬番付」 (6ページ目)

  • 新山藍朗●構成 text by Niiyama Airo
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

前頭筆頭:アダムバローズ(牡3歳)
(父ハーツクライ/戦績7戦4勝、2着1回、着外2回)

 ここまでの番付上位の馬は、末脚に見どころのある馬が多かったけど、この馬は先行して粘るのが得意。前走の若葉S(3月18日/阪神・芝2000m)では、後ろから馬が追いすがってくると、そこからもう1回がんばるというしぶとさを見せた。あれを見て、「この馬、力をつけてきたなぁ」と思ったね。

 皐月賞でも、ダービーでも、他の有力馬と違って、前、前で競馬ができるのは強み。しかも、この馬は折り合いもいい。これも、大きなメリット。

 地味な存在だけど、混戦のときはこういう馬が意外とがんばるもの。有力馬が後方でけん制し合うなど、この馬にとって、恵まれた展開になるシーンも十分に考えられる。一発あっても、おかしくないんじゃないかな。

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 ここに名前を挙げた馬の他にも、有力視されている馬は何頭かいる。例えば、冠名「サトノ」の2頭。サトノアレス(牡3歳/父ディープインパクト)と、サトノアーサー(牡3歳/父ディープインパクト)だ。

 サトノアレスは、暮れのGI朝日杯フューチュリティS(2016年12月18日/阪神・芝1600m)を制した2歳王者。本来であれば、番付の上位候補となるが、レースレベルに疑問符がつく前走スプリングS(3月19日/中山・芝1800m)で、普通の競馬をして普通に負けてしまった。しかも、4着となれば、評価を下げざるを得ない。

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