牝馬ファンディーナに勝てるか。メンツのかかる「3歳牡馬ランキング」 (4ページ目)

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市丸博司氏(パソコン競馬ライター)
「サトノアーサーはGIII毎日杯で2着に敗れましたが、勝ったアルアイン(牡3歳/父ディープインパクト)とは通ったコースの違い。距離ロスが大きいことから、TF指数(※市丸氏が独自に編み出したデータ指数)ではサトノアーサーのほうが上回る形となりました。上がりは、メンバー最速の33秒3。アルアインを半馬身捕らえ切れなかったことに物足りなさは残りますが、将来性を感じさせる一戦だったと思います。皐月賞はパスしてダービーへ直行するという話なので、今後が注目されます」

吉田氏
「レイデオロは、ノーズバンドやチェーンシャンクという頭を上げたり、口を開けたりするのを防ぐ馬具を使用しています。パドックでの神経質な仕草からも、精神的な部分に不安を抱えています。また、まだ得意のペースでしか競馬をしていない印象があって、レースのレベル自体にも疑問があります。それでも、負けていないことは事実。現状では馬込みも問題なく、折り合いもスムーズゆえ、最後に上質な瞬発力が生み出せています。今年のメンバーなら、十分に楽しめそうです。

 毎日杯(2着)に臨んだサトノアーサーは、前走からやや間隔が詰まっていた分、パドックや返し馬でもテンションが高かったですね。そのため、レースでは折り合いを重視して前に出していけず、しんがりからの競馬となりました。結果的に、イレ込みとレースでの折り合い面という課題が浮き彫りになってしまいました。ダービーでは、当日のイレ込み次第。あとは、長距離輸送となる関東遠征をうまくクリアできれば、他馬をまとめて面倒見るだけの決め手は持っています」

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