ルメールが語るソウルスターリング。「ライバル? ミヤビはこわい」 (2ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text&photo by Niiyama Airo

――どういった経緯で騎乗することになったのでしょうか。

「昨年の5月に、東京競馬場で藤沢(和雄)先生から『この夏、フランスオークスを勝った馬の子どもがデビューする予定なんだけど、乗らないか?』と言われました。それで、『フランスオークスを勝ったのは何という馬ですか?』と聞くと、先生が『スタセリタ』とおっしゃって、もうびっくりでしたよ。スタセリタの子が日本にいるのは知っていましたけど、その馬に自分が乗ることになるなんて......。だから、すぐに『もちろん、もちろん、乗りたいです!』と即答しました」

――ソウルスターリングはお母さんのスタセリタに似ていますか。

「長い脚、毛色、跳びが大きいこと、スピードがあること、それにテンションが高いこと、そういうところはすごく似ています」

――実際に騎乗して、デビュー戦(2016年7月31日/札幌・芝1800m)での印象はいかがでしたか。

「テンションが高くて、センシティブ。パドックでジャンプしていましたからね(笑)。藤沢先生は『走る馬だよ』とおっしゃっていたけど、僕は最初『まだ子どもだなぁ』と思いました。実際、レースでもちょっと出遅れて、そのあと、ちょっとかかったんですよ。でも、残り400mあたりでリラックスして、ラスト150mくらいからすごくいい脚を使った。このフィニッシュの脚が力強くて、『これは素晴らしい馬だ!』と思いましたね」

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