安藤勝己はもう決めた。桜花賞、オークスが見える「3歳牝馬番付」 (5ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

小結:ミスパンテール(牝3歳)
(父ダイワメジャー/戦績2戦1勝、2着1回)

 昨年7月の札幌で新馬を勝って、2戦目はおよそ7カ月の休み明けでチューリップ賞に挑んだ。そこで、強敵相手に2着。キャリアが浅いのに、こんなふうに結果を出せるのは、能力がなければできないことだよ。

 思えば、新馬でも強い勝ち方だった。素質馬が休養を挟んで、さらに成長したなって感じがしたね。それにしても、半年以上休んで、最後にあれだけいい脚を使って2着に食い込んできたことは驚きだった。

 今度は、1回使ったことで一段とよくなるかもしれない。この馬には、そういう未知の魅力がある。桜花賞で一番の"伏兵"を挙げるなら、この馬だろうね。


前頭筆頭:リスグラシュー(牝3歳)
(父ハーツクライ/戦績:5戦2勝、2着2回、3着1回)

 昨年末の阪神ジュベナイルフィリーズ(2016年12月11日/阪神・芝1600m)で、ソウルスターリングに迫る2着となったときは「強い馬やなぁ」と思ったけど、前哨戦となるチューリップ賞(3着)の走りを見たときには、ちょっとがっかりした。

 阪神JFのようにペースが遅い展開になると、道中でタメがきいて、最後にいい脚が使えるんだろうけど、前走みたいにペースが速くなると、そのいい脚が使えなくなってしまう。桜花賞のような大きなレースで戦うには、やや力不足という感じがするね。

 上位馬と比べると馬体も小さくて、伸びしろがあるかどうか。とはいえ、馬券圏内には絡んでくる力はあると思う。

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