安藤勝己はもう決めた。桜花賞、オークスが見える「3歳牝馬番付」 (4ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO

関脇:アドマイヤミヤビ(牝3歳)
(父ハーツクライ/戦績:4戦3勝、2着1回)

 クイーンC(2月11日/東京・芝1600m)を勝って3連勝を飾ったあと、桜花賞ではクリストフ・ルメール騎手(※ソウルスターリングに騎乗)からミルコ・デムーロ騎手に乗り替わることが決まった。その後、デムーロ騎手が主戦を務めてきたカラクレナイ(牝3歳/父ローエングリン)がフィリーズレビュー(3月12日/阪神・芝1400m)を快勝したけど、どちらか選べる状況だったとしても、アドマイヤミヤビを選択するんじゃないかな。自分がジョッキーでも、そうすると思う。

 アドマイヤミヤビは、終(しま)いのしっかりした馬で、どんな展開になっても最後は必ず伸びてくる。大崩れしないタイプで、非常に安定感がある。成績的には、上位2頭ほどの派手さはないけれども、弥生賞馬のカデナを負かしているわけだから、間違いなく能力は高い。

 桜花賞でも、最強ソウルスターリングを負かす可能性が少しはあると見ている。自分なら、きっと"チャンス待ち"で乗るだろうね。馬込みでじっと我慢して、前がやり合ってくれるような展開になるのを待つ。その結果、展開が向いてくれれば、最後の末脚にかけるイメージやね。

 ソウルスターリングが断然の人気になるだろうから、気楽に乗れるのも好材料。鞍上も大一番に強いデムーロ騎手だし、チャンスは十分にあるよ。

 また、これまでの競馬を見る限り、距離が延びることのアドバンテージは、この馬が一番ありそう。距離がギリギリな桜花賞より、オークスのほうが勝つチャンスはグッと膨らむだろうね。

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