安藤勝己はもう決めた。桜花賞、オークスが見える「3歳牝馬番付」 (2ページ目)

  • 新山藍朗●取材・構成 text by Niiyama Airo
  • photo by Eiichi Yamane/AFLO


横綱:ソウルスターリング(牝3歳)
(父フランケル/戦績:4戦4勝)

 レベルが高い3歳牝馬の、まさに代表格やね。

 この馬の一番いいところは、操縦性が高いこと。だから、レースがどんな流れになっても対応できる。ジョッキーにとっては、かなり乗りやすい馬だと思う。

 馬体を見ても、馬格があって、牝馬にありがちなひ弱そうなところが一切ない。前哨戦となるチューリップ賞(3月4日/阪神・芝1600m)では、速い時計の競馬にも対応できたし、桜花賞を勝つ確率は相当高いと思うよ。

 もしファンディーナが出てきたとしても、桜花賞ではこの馬が勝つんじゃないかな。完成度という点では、やはりソウルスターリングのほうが上。それに、ソウルスターリングはこの世代のトップレベルの馬たちとずっと戦ってきて、そこで勝ち続けている。その点は、負かした相手のレベルに「?」マークがつくファンディーナよりも評価できる。

 父親のフランケルは長い距離がいいタイプではないけど、母親のスタセリタは中距離で結果を出してきた馬。しかもソウルスターリング自身、しっかり折り合えるから、それなりに距離はこなせると思う。そういう意味では、距離が延びるオークスでも期待できる。

 まあ、相手も同じ3歳牝馬だからね。桜花賞を楽勝するようなら、オークスもいけるんじゃないかな。

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