大阪杯、過去にGI馬を負かした伏兵にソックリな「穴馬3頭」を発見 (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 では今回、そんな波乱を起こしそうな伏兵馬はいるのか。過去10年の大阪杯を手がかりにして、その候補を探ってみたい。

 これまでと施行時期や条件は変わらない大阪杯。出走馬の顔ぶれも、以前からGIと遜色ないほどだった。各馬の勝負気配こそ、GIIだったときとは異なるだろうが、過去の結果が参考になると、ここでは考える。

 ということで、過去10年の勝ち馬を振り返ってみると、4歳馬が6勝と好成績を残している。さらに、その内容を詳しく見てみると、いわば実績面で劣っていた馬が、同世代のGI馬にひと泡ふかせるケースが何度か見られた。

 例えば、昨年勝利したアンビシャスは、同世代の菊花賞馬であるキタサンブラック(2着)をゴール直線で差し切り勝ち。また、2011年の勝ち馬ヒルノダムールも、同世代のダービー馬エイシンフラッシュ(3着)の追撃を振り切って、いずれも明け4歳で迎えた大阪杯で下克上を果たした。

 春先に行なわれるこのレースでは、ちょうど伸び盛りの4歳馬がブレイクスルーを起こすことが多々ある。今年もその視点で考えると、1頭の馬が浮上する。

 ミッキーロケット(牡4歳)である。

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