前走「らしくない」負けのマカヒキ。大阪杯での復活を信じていいのか (3ページ目)

  • 新山藍朗●文 text by Niiyama Airo
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki

 また、この記者によれば、もともとマカヒキは、「調教では、やればなんぼでも動くタイプ」。そのため、調教でどれだけいい時計が出ても、それだけで「好調」とか「復調」といった判断はできないそうだ。

 そういう意味では、京都記念をひと叩きしたことで、「今度は万全」というわけにもいかない。

 だとしても、今度の大阪杯は、マカヒキにとっては「負けられない一戦」だと、先の記者が言う。

 というのも、今年のマカヒキの最大目標は、16頭立て14着と、あまりにも不本意な結果に終わった凱旋門賞に再挑戦すること。そのためには、日本の代表としてふさわしい、堂々とした実績を引っさげて乗り込みたい、という思惑が陣営にはあるらしい。

 そうなると、サトノクラウンへのリベンジはもちろん、GI3勝と実績最上位のキタサンブラック(牡5歳)にも負けられない。再び前述の記者が語る。

「本来、日本の頂点に立つにはサトノダイヤモンドを負かすことですが、そうなると、ここでキタサンブラックに負けているようでは話にならない。だいたい、キタサンブラックは有馬記念(2016年12月25日/中山・芝2500m)以来の休み明け。しかも、この春は大阪杯を含めて、天皇賞・春(4月30日/京都・芝3200m)、宝塚記念(6月25日/阪神・芝2200m)と、GI3戦をフル出走の予定ですから、ここは余裕残しの仕上げでくるはず。

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