前走「らしくない」負けのマカヒキ。大阪杯での復活を信じていいのか (2ページ目)
さて、真偽はどうなのか。大阪杯でも、再び伸び切れずに終わってしまうのか、それとも、周囲の雑音を一掃するような、圧倒的な競馬で強豪他馬を見事にねじ伏せてみせるのか。
京都記念のレース後、鞍上を務めたムーア騎手は、昨年の凱旋門賞(2016年10月2日/フランス・芝2400m)以来、久々の競馬だったこと、そしてやや重という当日の緩い馬場を敗因に挙げた。そのうえで、最後に「次は変わるよ」と、きっぱりと言い切った。
ただ、関西の競馬専門紙記者によれば、最後の言葉には多分にリップサービスが含まれているという。
「厩舎関係者は、京都記念で負けたのは『凱旋門賞仕様に仕上げた馬体を、日本仕様に戻すのに時間がかかっているため』と話しています。要するに、パワー優先に変えた馬体を瞬発力優先に戻している最中、ということなのでしょうが、それ以上に、昨秋の凱旋門賞に合わせて、この馬の最大のピークを作ってしまったことが大きいと思います。そこからもう一度、それ以前の日本で走っていた頃の状態に戻すのに手間取っている、という感じがします」
つまり、凱旋門賞のあと、日本に戻ってからの復調のペースが思いのほか遅れているゆえ、ムーア騎手の「次は変わる」という言葉も、それほど信用はできないというのだ。
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