2017.03.29

新設GI・大阪杯。「ぶっつけ参戦」の
キタサンブラックに隙はないか

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki
  • 村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki


【脚質】
 2006年以降の阪神芝2000mの脚質別成績を見ると、逃げ馬が363戦66勝で、勝率18.2%、連対率30.3%と最もいい成績を残している。続いて先行は1217戦142勝(勝率11.7%、連対率23.9%)、中団は1526戦113勝(勝率7.4%、連対率15.0%)と、後ろに行くほど数字は悪くなっている。逃げ馬は各レース1頭しかいないので数字が良くなるのは当然だが、先行と中団でも大きな差が付いているので、このコースは前に行ったほうが有利なのは間違いないようだ。先述の【距離・展開】の内容とはある意味矛盾するが、各脚質の馬の力量にも左右されるものなので、柔軟に解釈してほしい。

■結論
 前に行ったほうが有利というデータもある。


【血統】
 父ブラックタイドは、競走馬としてはGIIスプリングS勝ち馬に過ぎないが、ディープインパクトの全兄で、デビュー前の評価は弟より上だった。牝系は兄にGIIアメリカJCC3着のショウナンバッハ、いとこにGII日経新春杯2着のアドマイヤフライトがいる程度で、それほど良血というわけではない。GI菊花賞の頃から話題に挙がっていた母の父サクラバクシンオーはスプリンターズステークスを連覇した名スプリンター。父としても母の父としても短距離馬を多く出していたので、キタサンブラックのような馬は特殊なタイプだ。キタサンブラックは、血統のイメージでは語れない馬といってもいいだろう。

■結論
 戦績からは一般の血統論が当てはまらない馬。血統を気にしなくてよい。