ドバイワールドカップ馬券的中へ。日本馬の調整具合をチェックしてみた (3ページ目)

  • 土屋真光●文・写真 text & photo by Tsuchiya Masamitsu

昨年はこの地で、UAEダービーを制したラニ昨年はこの地で、UAEダービーを制したラニ 今季で3シーズン目となるメイダン競馬場のダートコース。まだまだレース数のサンプルが少ないが、ダートの質は日本のものよりは北米に近く、実際に過去2回のドバイWCでは一昨年が2、3着馬、昨年は1、3着馬が北米調教馬だった。

 加えて、今シーズンに入って、ダートコースに例年よりもローラーを掛けて密度を濃くし、よりスピードとパワーを求める馬場にシフトされたとのこと。それは北米調教馬にとって追い風で、日本調教馬にとってはより厳しさを増したように映る。しかし、昨年ラニがUAEダービーを制したように、実際にはふたを開けてみないとわからないのが競馬だ。

 そのラニと半兄のアウォーディーが水曜日朝に併せる形で追い切られた。アウォーディーを先に行かせる形でラニが追走。アウォーディーにとっては抜け出したところで気を抜かせないために、ラニにはレースに向けて気合を注入するという狙いでの追い切りだった。両馬を管理する松永幹夫調教師も「ラニは昨年と臨戦過程が違いますが、昨年同様の状態にあります。アウォーディーも馬場にフィットするか心配でしたが、それもクリアしてくれました」と納得の表情を見せた。

 また、ゴールドドリームも同じく水曜日に最終追い切りを実施。平田修調教師は、レース間隔が詰まることで入れ込むことを憂慮していたが、そういった素振りは見せず、きっちりと走りに集中しており、どうやら杞憂に終わりそうだ。

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