高松宮記念は2着が荒れる。過去の波乱とドンピシャな穴馬が3頭いた (2ページ目)

  • 河合力●文 text by Kawai Chikara
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 一方で、過去の2、3着馬に目を向ければ、6番人気以下の"伏兵"が飛び込んできたケースは度々ある。そして、その波乱の立役者となった馬たちには、いくつか共通した傾向があることがわかった。

 ひとつは、「スプリントGIでの実績がモノを言う」ということだ。

 2010年の2着馬ビービーガルダンや、2015年の2着馬ハクサンムーンは、いずれも6番人気と低評価だったが、もともとスプリントGIで好走歴のある実力馬だった。前者は前年のスプリンターズSで2着、後者はその2年前のスプリンターズSで2着、高松宮記念で3着に入っていた。

 そんなスプリントの猛者が、直近のレースぶりから人気を落としたものの、結局はGIで通用する底力がモノを言った。今回も、まず狙うのはこのパターンだろう。

 ここで浮上するのは、ソルヴェイグ(牝4歳)だ。

 同馬は、昨年のスプリンターズSの3着馬。3歳牝馬ながら勝ち馬とタイム差なし、という大健闘を見せた。GIで戦える底力を持っている証拠だ。

 しかし、それ以来となった前走のGIIIシルクロードS(1月29日/京都・芝1200m)で6着と惨敗し、今回の人気落ちは必至。ひと叩きした"実績馬"の逆襲は大いに期待できるだけに、狙い目だ。

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