桜花賞馬レッツゴードンキは、
高松宮記念でもうひと花咲かせられるか

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  村田利之●撮影 photo by Murata Toshiyuki


【脚質】
 過去21回の高松宮記念で、勝ち馬の決め手で最も多いのは中団からの差しによる10勝(167頭)だが、先行の9勝(80頭)のほうが勝率、連対率ともに高い。後方からの追い込み馬は2着2回が最高となっており、勝利するには4コーナーで11番手までに位置するのがこれまでのセオリーとなっている。2012年にコースが改修されて以降もその傾向は変わらず、改修後5年間の勝ち馬はすべて4コーナーで7番手以内(4頭が4番手以内)につけていた。

 レッツゴードンキは桜花賞こそ逃げ切ったものの、前走の京都牝馬ステークスでは4コーナー7番手からの差し切り。2走前のターコイズステークスでは出遅れて4コーナー通過は16番手だった。普通にスタートすれば1200mでも中団につけられるスピードはあるが、出遅れることもある馬なので、スタートが肝心。勝つためにはうまくゲートを出て、7番手以内で4コーナーを回りたい。

■結論
 勝つには4コーナー7番手以内が理想。前走のような展開が望ましい。

【血統】
 父キングカメハメハの産駒には、このレースの勝ち馬でGI香港スプリント連覇など芝1200mのGIで計5勝(加えて、芝1600mのGI安田記念も勝利)を挙げた名馬ロードカナロアがいる。1200m戦に限ると、同馬の他にはトウカイミステリー(GIII北九州記念)、フィフスペトル(GIII函館2歳ステークス)がいる程度。ロードカナロアが突出しているだけで、特に得意な条件というわけではない。

 母マルトクはダート1000~1400mで5勝したスピード馬。レッツゴードンキのスプリント能力は母系に因るところが大きいのだろう。

■結論
 短距離のスペシャリスト血統ではないが、マイナス点は少ない。

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