実績馬が故障、良血馬が不調...。ますます混迷「3歳牡馬ランキング」 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Miura Koichi

 2位には、3戦3勝で前回1位だったレイデオロ(牡3歳/父キングカメハメハ)と、注目の前哨戦・弥生賞を快勝したカデナが入った。レイデオロは年末のGIIホープフルS(2016年12月25日/中山・芝2000m)以降、年明けは未出走。その分、ポイントを下げてしまった印象だ。

木南友輔氏(日刊スポーツ)
「レイデオロは、皐月賞へ直行というプランが若干不安視されているようですが、藤沢和雄調教師は『もう、春に中山・芝2000mを2回走らせることもないだろう』と泰然自若の構えです。500万条件の葉牡丹賞(2016年12月3日/中山・芝2000m)で破ったコマノインパルスが京成杯を勝利。その後の弥生賞では6着に敗れましたが、同馬を物差しにすれば、十分に上位争いは可能でしょう。ホープフルS後の成長度にも注目したいと思っています。

 しかしながら、こんなふうに皐月賞に直行するような関東馬を(1位に)推しているわけですから、この馬でダービーは間違いない、という存在はまだ見つかっていません。いわんや、皐月賞をや、です。そうした状況からすれば、重賞2勝のカデナも軽くは扱えないでしょう。500万条件の百日草特別(2着。2016年11月6日/東京・芝2000m)で競り合った勝ち馬アドマイヤミヤビ(牝3歳)がその後も重賞を制して、同3着のアウトライアーズ(牡3歳/父ヴィクトワールピサ)も続く500万条件のひいらぎ賞(2016年12月17日/中山・芝1600m)を完勝。それらの結果から見ても、上位の存在と言えます」

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