「打倒ソウルスターリング」の有力候補はフィリーズレビュー組にいる (3ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Nikkan sports

 とはいえ、アカカはこれまで4戦1勝。しかも、デビュー2戦目の未勝利戦で勝ったあとは、2戦続けて10着と大敗を喫している。その戦績からすると、とてもソウルスターリングには及ばないと思うが、豊島氏はアカカ推しの理由をこう語る。

「ここ2戦の大敗は、昨年7月からの長期休養明けによるもの。2走前は特にその影響を受けて、前走もやや重の馬場が響いていました。ともに敗因ははっきりしています。とにかく、未勝利戦(2016年7月17日/中京・芝1400m)の勝ちっぷりが素晴らしかった。スケール感がありますし、末脚もしっかりしており、阪神のマイル戦はぴったり。ここで権利を取れれば、本番でも面白い1頭になるはずです」

 一方、前出の吉田氏は、カラクレナイ(父ローエングリン)を推す。

末脚が光るカラクレナイ。桜花賞への切符を手にできるか末脚が光るカラクレナイ。桜花賞への切符を手にできるか「これまでに騎乗したミルコ・デムーロ騎手や川田将雅騎手によれば『まだ馬は若い』とのことですが、それでも常に外、外を回る形で3戦2勝。回転の速さはスプリンターに近いものの、ストライドがしっかり稼げる走法は、とても魅力的です」

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