「打倒ソウルスターリング」の有力候補はフィリーズレビュー組にいる (2ページ目)

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • photo by Nikkan sports

 では、ソウルスターリングと未対決の馬たちの中に、「打倒ソウルスターリング」の候補は隠れているのだろうか。再び吉田氏が解説する。

「現状、別路線組の中にも、そこまでの存在はいないのではないでしょうか。GIIIクイーンC(2月11日/東京・芝1600m)の勝ち馬アドマイヤミヤビ(父ハーツクライ)が高い評価を得ていますが、同馬は阪神のマイル戦より、オークス(5月21日)の舞台となる東京・芝2400m向き。そこでの逆転は十分にあり得ますが、桜花賞ではどうでしょうか。また、2戦2勝のファンディーナ(父ディープインパクト)も、その勝ちっぷりは強烈でしたが、完成度と今後のローテーションを考慮すると、桜花賞での逆転はきついと見ています」

 そこで注目したいのは、今週末に行なわれる桜花賞トライアルのGIIフィリーズレビュー(3月12日/阪神・芝1400m)である。だが、ここに出走予定の重賞実績馬、レーヌミノル(父ダイワメジャー)やジューヌエコール(父クロフネ)らも、阪神JFでソウルスターリングの後塵を拝し、すでに勝負づけがついてしまっている印象だ。

「そうなんですよ。だから、ここで期待するのは、ソウルスターリングと対戦していない馬。なかでも、1勝馬のアカカ(父クロフネ)に魅力を感じています」

 そう語るのは、デイリースポーツの「穴王子」こと豊島俊介記者である。

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