クラシックを占う弥生賞。血統面で「複数のダークホース」が浮上した (3ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki photo by Yamane Eichi/AFLO

 ダイワキャグニー(美浦・菊沢隆徳厩舎)は11月の新馬戦(2016年11月6日/東京・芝1800m)、年明けのセントポーリア賞(1月29日/東京・芝1800m)とデビュー2連勝。前走は4コーナー2番手から上がり3ハロン33秒4という瞬発力を発揮しての快勝だった。2着エトルディーニュは続く共同通信杯で2着に入ったように、決して相手に恵まれたわけではない。父キングカメハメハ×母の父サンデーサイレンスという配合は2015年の日本ダービー、皐月賞の2冠馬ドゥラメンテと同じ。ドゥラメンテはダイワキャグニーと同じセントポーリア賞を勝利しており、それに続けるか注目だ。

 グローブシアター(栗東・角居勝彦厩舎)は昨年12月のホープフルステークス3着以来、約2カ月ぶりの出走。半兄にGIジャパンカップ、GI菊花賞を勝ったエピファネイア、全兄にGI朝日杯フューチュリティステークスを勝ったリオンディーズがいて、母シーザリオもGIオークス、GIアメリカンオークスの勝ち馬という超良血馬だ。しかし、兄2頭ともこのレースに出走して1番人気に推されながら、エピファネイアは4着、リオンディーズは2着に敗退。本番の皐月賞でもそれぞれ2着、5着と敗れており、この兄弟にとっては縁のないレースとなってしまっている。そのジンクスを払拭できるか。

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