実力拮抗のフェブラリーS。血統面からゴ-ルドドリームが浮上する (2ページ目)

  • 平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki  三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 アスカノロマン(牡6歳/川村禎彦厩舎)の父アグネスデジタルは2002年のこのレースの勝ち馬。母の父タバスコキャットはGIプリークネスS、GIベルモントSの米2冠馬だ。その父ストームキャットは2005年の勝ち馬メイショウボーラーの母の父で、昨年の勝ち馬モーニンの父系曽祖父。さらに祖母の父デピュティミニスターは2006年の勝ち馬カネヒキリの母の父、2009年の勝ち馬サクセスブロッケンの母の父と、このレースと相性の良い血が揃っている。前走のGII東海S(1月22日/中京・ダート1800m)は8着と敗れたが、昨年もフェブラリーSは3着に入っており、この条件は合う。

 エイシンバッケン(牡5歳/中尾秀正厩舎)の父ヨハネスブルグは BCジュヴェナイルなどを勝って米国と欧州で2歳牡馬チャンピオンに輝いた名馬。その父ヘネシーは2007年の勝ち馬サンライズバッカスの父で、昨年の勝ち馬モーニンの父系祖父でもある。母の父シンボリクリスエスは2009年の勝ち馬サクセスブロッケンの父。この馬もこのレースには相性の良い血が揃っている。

 昨年も注目していたが、10着と敗れたホワイトフーガ(牝5歳/高木登厩舎)。その父クロフネは東京ダート1600mの日本レコードホルダーで、母の父フジキセキは2006年の勝ち馬カネヒキリの父という血統構成だ。牝系は秋華賞馬ヴィブロス、重賞2勝のシュヴァルグランと、昨年の重賞勝ち馬2頭を送り出している勢いあるファミリー。昨年から経験を積んでパワーアップしており、今年は好走を期待したい。

 最後に人気が予想される馬たちも血統面からチェックしておこう。

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