今や最大の出世レース。共同通信杯から
続々とクラシック馬が誕生するわけ

  • 土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu
  • 三浦晃一●撮影 photo by Miura Koichi

 素質馬が集った関西馬が中心と読む木村氏。それでも、「一発を秘めた関東馬が1頭いる」という。

「チャロネグロ(牡3歳/父ハーツクライ)です。同馬は、これまでにGI級の馬を担当していた助手さんが、『かなり背中がいい。走る馬』と太鼓判を押しています。ただ、レースではどうも気持ちが乗りにくく、まだまだ素質のよさを生かせていません。3番人気ながら9着に終わった新馬戦がまさにそうでした。

 続く前走も、まったくやる気を見せていなかったんですが、3コーナーあたりからグッとやる気を見せて、見事な勝ちっぷりで未勝利戦を突破しました。未知の部分が多いですが、もしここで好走するようであれば、昨年のディーマジェスティの再現のようなこともあると思いますよ」

 注目度が高まる共同通信杯。今年もここからクラシック馬が生まれるのか。今後の大舞台を見据えたうえでも見逃せない一戦となる。

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